ハワイ不動産レポート5月:戸建て好調、コンドはやや停滞

2026年5月のオアフ住宅市場では、一戸建て住宅の販売件数が前年同月比8.5%増の255件となり、堅調な動きを見せました。一方、コンドミニアムは339件と前年同月(374件)から9.4%減少し、引き続き前年を下回る水準となっています。
一戸建て住宅の中間価格は前年同月比0.8%減の116万6,000ドルとほぼ横ばいでした。一方、コンドミニアムの中間価格は4.0%上昇し、52万ドルとなりました。
市場に出てから成約までの日数(中央値)は、一戸建てが13日と前年の21日から大幅に短縮され、引き続き需要の強さがうかがえます。一方、コンドミニアムは39日から43日に延び、売却までやや時間を要する状況が続いています。
また、50万ドル以下の住宅は5月だけで157件、年初から累計823件が成約しました。同価格帯では現在1,193件の物件が販売中となっており、比較的手頃な価格帯の選択肢も一定数確保されています。
買い手の動きは前年より活発に
5月は契約待ち(Pending Sales)件数も増加し、一戸建ては前年同月比8.8%増、コンドミニアムは7.0%増となりました。購入希望者の動きは引き続き活発であることがうかがえます。
価格面では、一戸建ての35%が当初の売り出し価格を上回る金額で成約し、前年の29%から上昇しました。一方、コンドミニアムで売り出し価格を上回って成約した割合は9%で、前年の11%をやや下回っています。
新規売り出し件数は、一戸建てが392件から405件へ3.3%増加した一方、コンドミニアムは688件から678件へ1.5%減少しました。また、販売中の在庫数は一戸建てで前年より10.8%減、コンドミニアムでも6.6%減となり、両市場とも依然として供給は前年を下回る状況です。
「Hale Kamaʻāina Mortgage Program」で初の住宅購入者が誕生
住宅価格の高騰や住宅ローン、供給不足が住宅購入に影響を与える中、ハワイ州では地元住民の住宅取得を支援する「Hale Kamaʻāina Mortgage Program」が成果を上げ始めています。
5月には、プログラムを利用して住宅を購入した最初の3世帯を、ハワイ住宅金融開発公社(HHFDC)が正式に祝福しました。この制度では、対象となる初めて住宅を購入する方に対し、市場より低い金利の住宅ローンや頭金支援を提供し、住宅取得のハードルを下げることを目的としています。
最初の利用者の一人は、公立学校教師として働く27歳のアシュリー・マエシロさん。22万3,000ドルの住宅ローンを利用して、マキキ地区の1ベッドルーム・コンドミニアムを購入しました。それまでは家族と同居しており、ホノルルで住宅を購入することは現実的ではないと考えていたそうですが、この制度を活用することで念願のマイホームを手に入れました。
また、ナカプイ一家は、長年の賃貸生活を経て、58万1,000ドルの住宅ローンを利用し、ミリラニ・マウカ地区の3ベッドルーム・タウンホームを購入しました。郵便配達員の父親と軍施設勤務の母親、そして大学生の長男の3人で住宅を取得。担当の不動産業者から制度を紹介されたことがきっかけとなり、ハワイの高い住宅価格の中でも持ち家を実現しました。
このプログラムは、地元住民が安定した住まいを確保し、将来に向けた資産形成を進めるための新たな選択肢として注目されています。
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参考:Honolulu Board of REALTORS®