不動産レポート2023年5月:前月比順調にセールス増加
昨年対比マイナスが続く一方
前月比ではプラスの傾向に
2023年5月のオアフ島の住宅セールスは前月比で戸建26%、コンドミニアム4.3%増加しましたが、前年同月比でみると、戸建23.8%、コンドミニアム36.3%の減少という結果となりました。
中間価格においては、戸建住宅の場合、2023年5月が$1,109,000で、2022年5月に記録した最高値の$1,153,500より3.9%マイナス。また、コンドミニアムの方も2022年の$516,500より約2.2%マイナスの$505,000です。
マーケットに出てからクローズになるまでの期間は、戸建住宅が21日間、コンドミニアムが20日間と、それぞれ昨年の10日間と比較し長くなりました。
販売提示価格より高値で取引された物件の数は戸建住宅の場合、過去7カ月より増加しました。それが全体の45%という割合ですが、2022年同月の75%と比較すると少ない数字です。コンドミニアムも同様で、今年5月は45%だったのに対し前年同月は65%でした。
今年5月に取引された戸建住宅は、$700,000〜$1,299,999の価格帯の物件が全体の67%を占めました。なかでもエヴァプレインが最も大きな割合を占め、25.6%(67戸)で、このエリアでは今年に入ってから最多の記録です。在庫数は$700,000〜$899,999の価格帯が最も増加しました。ほとんどのエリアで在庫数は増加しましたが、リーワードが最も急増し55.6%(70戸)を記録しました。
一方でコンドミニアムは、$700,000以上の価格帯が、前年比48.5%のマイナスとなりました。カイルアはセールスが増加した唯一のエリアで、2022年5月の13戸と比較し今年5月は18戸という結果です。在庫数はコンドミニアムの場合もほとんどの価格帯で増加し、なかでも最も急増したのはアフォーダブル物件の$400,000〜$699,999の価格帯でした。
ホノルル不動産協会会長のフラン・ヴィラルミア・カハワイ氏は、「セールスは減少したものの、中間価格をみると昨年対比でそれほど変化はありません。」と言います。ハワイ在住のローカルがホームオーナーとなる需要が高まるにつれ在庫不足は続きます。」
参考:Honolulu Board of REALTORS®