不動産レポート2023年10月：金利上昇の中スローシーズンへ
2023年10月のセールス数は戸建住宅とコンドミニアムの両方とも安定を保っています。前年同月より戸建住宅は4.1％、コンドミニアムは8.3％の緩やかな減少がありました。10月、中間価格については戸建住宅が4.8％上昇し$1,100,000、コンドミニアムは1％マイナスの$515,000でした。
前月と比較すると、戸建住宅のセールス数は8.2％マイナスに、またコンドミニアムのセールス数は6.1％プラスです。年初来で見ると、どちらのマーケットも約29％のマイナスとなりました。戸建住宅の中間価格は5.1％マイナスで$1,050,000に、またコンドミニアムは0.6％マイナスで$507,000です。
前月比、ペンディングセールス数は、戸建住宅が17.2％マイナス、コンドミニアムは12.4％マイナスです。前年同月比では戸建住宅が3％、コンドミニアムが5％、どちらもやや減少しています。
販売提示価格以上の金額で取引された物件は戸建住宅とコンドミニアムの両方のマーケットにおいて減少しています。2023年に販売提示価格以上の金額で取引された戸建住宅は全体の43％(91戸)で、前年同月の50％(111戸)よりマイナス、またコンドミニアムは2023年10月が38％(151戸)で前年同月48％(208戸)よりマイナスです。コンドミニアムのマーケットはほとんどの地域で、また戸建住宅マーケットにおいてはカイルアとダイヤモンドヘッドのみの地域でオリジナルの販売提示価格かそれ以上の価格で取引されました。
2023年10月、合計187戸の物件(ほとんどがコンドミニアム)が$500,000以下で取引されました。戸建住宅のマーケットでは$800,000〜$999,999の価格帯の物件が25.5％マイナスで29戸、$1,000,000以上の物件は前年同月の122戸よりやや増加し127戸になりました。コンドミニアムのマーケットでは$500,000〜$599,999の価格帯の物件が前年同月比44.7％増加し68戸、$600,000〜$699,999の価格帯では顕著な減少があり、前年同月の48戸に対し2023年10月は27.1％マイナスの35戸でした。
物件が取引成立するまでにかかる日数は、戸建住宅とコンドミニアム両方のマーケットで30日間以下となっており、戸建住宅は18日間、コンドミニアムは21日間です。どちらのマーケットも前年同月は19日間でした。戸建住宅マーケットにおいて30日間以上かかった地域は、リーワード(41日間)、ハワイカイ(38日間)、マカキロ(34日間)、ワイパフ(32日間)でした。コンドミニアムのマーケットで30日間以上かかった地域はリーワード(38日間)とノースショア(37日間)でした。
どちらのマーケットも在庫数は前月比増加しています。戸建住宅は5.7％、コンドミニアムは9.4％増加しました。新規リスティング数は、戸建住宅は昨年同月の282戸より4.6％減少し272戸に、一方でコンドミニアムのマーケットでは前年同月の532戸から6.4％増加し566戸になりました。
参考：Honolulu Board of REALTORS®