不動産レポート2023年2月:引き続き低迷しつつ前月より挽回

不動産レポート2023年2月:引き続き低迷しつつ前月より挽回

好調の昨年を下回りつつも
月毎の取引は右肩上がりに

2023年2月、オアフ島の住宅市場は引き続き低迷しており、取引成立数においては戸建住宅が28.2%、コンドミニアムが33.1%、昨年同月よりマイナスとなりました。しかしながら、前月の2023年1月と比較すると戸建住宅は15.3%、コンドミニアムは18.2%のプラスです。

中間価格は戸建住宅とコンドミニアムの両方のマーケットで下落。戸建住宅は昨年同月の$1,125,000から$987,000へマイナス12.3%、また、コンドミニアムは$497,000から$480,000へマイナス3.4%となりました。また、今年2月、オアフ島でおよそ189軒の物件が$500,000以下で取引されました。

2023年2月、販売日数の平均は戸建住宅が前年同月の13日間から47日間へ約4倍へ伸び、コンドミニアムが前年の14日間から28日間へ約2倍長くなりました。

オリジナルの販売提示価格より高値で取引された物件が占める割合は著しく縮小。戸建住宅においては2022年2月の55%に対し、今年2月は19%に。販売提示価格と同等を含み、またはそれ以上の価格で取引成立した数は、前年同月が73%だったのに対し今年2月はたった32%という結果でした。

コンドミニアムにおいてオリジナルの販売提示価格より高値で取引された物件の割合はやや縮小し、前年の37%から15%となりました。今年2月、販売提示価格と同等の価格またはそれ以上で取引成立した数は昨年同月が56%だったのに対し今年は36%でした。

2023年2月の新規リスティング数は戸建住宅が233軒、コンドミニアムが463軒。昨年2022年2月と比較すると大幅な減少で、戸建住宅が36.5%、コンドミニアムが37.3%のマイナスでした。在庫物件数は戸建住宅とコンドミニアム、両方のマーケットでどの価格帯においても増加しましたが、なかでも最も大幅な増加があったのは戸建住宅の$999,999以下の物件で、昨年より2倍ほどでした。コンドミニアムのなかで最も増加があったのは$600,000〜$799,999の価格帯で、昨年よりプラス50%でした。

戸建住宅はほとんどの価格帯でセールス数が減少し、なかでも著しく減少した価格帯は$900,000〜$1,099,999で、昨年よりマイナス47.4%でした。エリア別でみるとエヴァプレインが最も減少の幅が大きく、昨年対比マイナス40.4%。続いてメトロエリアがマイナス55.2%でした。

コンドミニアムも同様にほとんどの価格帯でセールス数が減少し、なかでも$800,000〜$1,999,999の価格帯での減少が最も大きく、昨年対比マイナス60%、続いて$500,000〜$699,999の価格帯がマイナス42.7%という結果に。カイルアが唯一、昨年と同等の結果だった唯一のエリアで、10軒の取引成立がありました。その他のエリアはどこも昨年よりも減少し、エヴァプレインはマイナス45.7%、メトロエリアはマイナス30.1%でした。

参考:Honolulu Board of REALTORS®