不動産レポート2023年1月:物件売買減少と価格の下降

不動産レポート2023年1月:物件売買減少と価格の下降

取引数は昨年の約半分に
中間価格もやや下降へ

2023年は戸建住宅とコンドミニアムのマーケットにおける取引成立数が、昨年対比で戸建住宅54.0%マイナス、コンドミニアム50.2%マイナスという大幅な減少からスタートしました。戸建住宅の中間価格は17カ月連続で$1,000,000以上を記録していたものの、2023年1月はそれを下回り$970,000で前年同月より7.6%減少しました。コンドミニアムの中間価格は2.9%マイナスの$495,000でした。

1月末の時点で住宅ローン金利は引き続き6%台で、昨年の同時期と比較すると約2.5ポイント高い数値です。月毎の金利はわずかに低下し、ホリデーシーズンの終盤とともに契約数の増加がありました。しかしながら、契約数は前年対比で減少しており、戸建住宅が15.2%マイナス、コンドミニアムは34.1%マイナスでした。

物件が販売されてから取引成立までの日数は戸建住宅とコンドミニアムの両方が約24日間で、昨年同月の戸建住宅約12日間、コンドミニアム約14日間と比較するとおよそ二倍という結果です。新規リスティングの数もスローダウンし、戸建住宅は16.3%、コンドミニアムは21.5%の減少。逆に在庫物件は増え続け、2022年と比較すると戸建住宅が77.2%、コンドミニアムが23.7%増加しました。

オリジナルの販売提示価格またはそれ以上の高値で取引された戸建住宅は前年1月が73%だったのに対し2023年1月は37%でした。コンドミニアムも同様に前年1月が57%だったのに対し今年1月は約39%という結果でした。

2023年1月、戸建住宅のセールスはどの価格帯でも下がり、$1,500,000以上の価格帯の物件が最も大幅な前年比73%のマイナスでした。コンドミニアムの市場では$500,000〜$599,999の価格帯の物件が最も大幅な下り坂で前年比63%マイナス、一方、$100,000〜$199,999の価格帯の物件は26.7%上昇しました。

戸建住宅のセールスにおいてはオアフ島全土どのエリアでも成長が見られませんでしたが、カネオヘとパールシティではそれぞれ16戸と14戸と、前年と同じ数字でした。最も顕著な50%以上の減少があったのはエヴァプレインの地区でマイナス70.7%でした。

コンドミニアムのセールスはメトロエリアが最も多かったものの、2022年1月と比較すると48.1%減少しています。ミリラニからワヒアワまでのセントラルエリアは60.4%の取引数減少となりました。

戸建住宅の$700,000〜$999,999の価格帯では在庫物件数が最も増加し、2022年1月より92戸増加しました。オアフ島全土で在庫物件数の増加が見受けられ、そのうち最も多くを占めていたのがエヴァプレインとリーワードエリアで、逆にノースショアでは9.4%の減少がありました。

コンドミニアム市場の在庫物件数は昨年対比23.7%増加したものの、$200,000〜$399,999の価格帯では12.7%の減少がありました。そのほかの価格帯はどれも増加し、$600,000〜$799,999は71.1%プラス、$1,000,000〜$1,999,999は56.6%プラスという結果です。

参考:Honolulu Board of REALTORS®