不動産レポート2022年11月:販売価格の減額調整が増加

不動産レポート2022年11月:販売価格の減額調整が増加

リスティング価格の減額が
セールス全体の減速に影響

オアフ島の戸建住宅とコンドミニアムのマーケットにおけるセールスは昨年同月と比較し大きく減少し、戸建住宅は48.2%、コンドミニアムは43.4%マイナスとなりました。中間価格については戸建住宅が昨年対比9.5%上昇し$1,149,500を記録したものの、コンドミニアムは4%下がり$480,000でした。

販売提示価格より高値で取引された物件数は戸建住宅とコンドミニアムの両方とも大幅に減少。それぞれマイナス73%とマイナス68%でした。

2022年11月、市場に出ていた多くのリスティングにて価格の調整があり、46%の戸建住宅と36%コンドミニアムのリスティングが販売提示価格を下げるという結果になりました。

平均販売日数は戸建住宅とコンドミニアムどちらも18日間で、昨年2021年11月の約2倍です。新規リスティング物件の数は減少したものの、在庫数については引き続き安定した状態を保っています。オアフ島全体で在庫数が増加傾向にあり、戸建住宅の市場ではオアフ島中心部、エヴァプレイン、リーワード、パールシティ、ワイパフの地域で昨年対比約2倍。コンドミニアムの市場ではダイヤモンドヘッドとパールシティ以外の各地域で増加しました。

取引成立した物件数は戸建住宅とコンドミニアム両方とも、どの価格帯においても減少が見受けられました。戸建住宅は$700,000〜$1,099,999の価格帯が最も大幅な減少で昨年対比55%マイナス。コンドミニアムは$400,000〜$699,999の価格帯が50%マイナス。しかしながら2ミリオンドル以上の価格帯の物件は約2倍という結果に。エリア別には、エヴァプレイン(戸建住宅64%減少、コンドミニアム65%減少)、メトロ地区(戸建住宅54%減少、コンドミニアム43%減少)は最も大幅に減少。また同時に2022年11月、180の物件が$500,000以下で取引されたという結果もあります。

戸建住宅の在庫はどの価格帯でもかなりあるといえ、$600,000〜$999,999の価格帯の物件は昨年対比175%です。コンドミニアムは価格帯ごとに変動があり、$400,000〜$1,999,999の価格帯の物件は45%増加、$399,999以下の価格帯の物件は11%減少しました。またコンドミニアムのリスティングにおいて2ミリオンドル以上の物件は17%減少となりました。

ペンディングセールス数は引き続き減速状態で、8カ月続けて下り坂です。契約成立数は戸建住宅が46%減少、コンドミニアムが37.3%減少しました。

参考:Honolulu Board of REALTORS®