不動産レポート2022年8月:物件取引がコロナ禍前のレベルに

不動産レポート2022年8月:物件取引がコロナ禍前のレベルに

市場の勢いが緩まり
コンド中間価格$50万以下

先月の8月に販売取引された物件数、戸建住宅300以上はパンデミック以前の年間の月毎平均に近く、コンドミニアム500以上はそれを上回った数字です。中間価格においてはここ数カ月のペースを引き続き保ち、戸建住宅が前年同月比7.2%上昇し$1,125,500、コンドミニアムがごくわずか0.3%減少し$498,500でした。

新規リスティング数は、戸建住宅17.2%、コンドミニアム15.7%減少。一方で在庫数は戸建住宅がプラス43.3%、コンドミニアムがプラス12.9%で、パンデミック以前よりは劣るもののそれぞれ増加しました。

月末までに在庫として残った新規リスティング数は、昨年8月が戸建住宅46%だったのに対し今年8月は61%、コンドミニアムは昨年8月が48%だったのに対し今年8月は59%でした。これはマーケットの勢いが落ち着いてきたことを示唆するデータのひとつです。2022年8月、戸建住宅とコンドミニアムどちらの市場も平均販売日数は13日間でした。

販売提示価格以下で取引された戸建住宅物件は昨年同月が22.8%だったのに対し今年は全体の約半数を占める48.7%でした。月末までに販売提示価格の引き下げが見受けられた新規リスティングは2021年8月が4%だったのに対し、今年は13%でした。戸建住宅においては昨年19%に対し今年は38%の販売提示価格の引き下げがありました。とくにエヴァプレイン地区では顕著で23%、次いでダイヤモンドヘッド地区が12%、メトロ地区が11%、カイルア地区が10%という結果でした。コンドミニアムの市場は戸建住宅と比較するとそれほどの価格減少はなく、8月末までに価格が下げられた新規リスティング物件は、昨年3%だったのに対し今年は8%。全体の在庫で見ると、昨年8月21%に比較し今年は34%でした。

オアフ島における物件の販売数は全体的に減少があり、とくにカネオヘでは57.8%、次いでエヴァプレインで35.2%と大きく減少がありました。戸建住宅において昨年より販売数の増加があったのはわずかなエリアで、セントラル、ハワイカイ、マカキロのみでした。コンドミニアムの販売数減少はどの価格帯の物件においても、また様々な地域においても見受けられました。

「金利の上昇に伴いマーケットの勢いは緩やかになっているものの、バイヤーにとって大事なことは物件の所有はいまだ可能であることです」とホノルル不動産協会会長のチャド・タカスエ氏が述べます。「オアフ島で250以上の物件が取引され、コンドミニアムにおいては$500,000以下で取引された物件が多くありました。」

参考:Honolulu Board of REALTORS®