ポストコロナとハワイ不動産 Vol.1:金利上昇の影響
Aloha! ハウスプラスの三浦直子です。
観光だけでなく移住先としても人気のハワイは、海外では日本からをはじめ、同じアメリカ国内では比較的近い西海岸、とくにカリフォルニアから移る人も多くいます。そこで、本土で暮らしながら移住や投資目的でハワイを視野に入れた人たちに向けて発信すべく、サンフランシスコ・ベイエリアで配布されている日本語の情報誌「週刊ベイスポ(ウエブ版はこちら>>)」にて、コラムを執筆中です。ハワイの不動産や暮らしにまつわるあれこれをシリーズごとに連載していますので、こちらでもシェアさせていただきますね。情報収集にお役立ていただけると嬉しいです。
※下記の内容は2022年8月5日発行のベイスポに掲載
住宅ローン金利が過去10年最高
ハワイの不動産にどう影響?
最近物価が上がったなあ、と思いませんか?私が住むハワイでも、ガソリンの価格、レストランの値段改定(値段を据え置きにした場合、量が半分くらいになってたり)、スーパーマーケットでも「あれ、こんな値段だったっけ」と思うことがしばしばあります。このインフレに伴い連邦政府は6月に政策金利を通常の3倍の0.75引き上げることを発表。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、連邦政府はできる限りの金融緩和政策を直ちに打ち出しました。貨幣の供給量を増やし政策金利をゼロにして、超低金利の時代が続いていただけに、もう少しゆっくりできないのか?と思いますが、インフレに合わせるには仕方のない一面もあるのでしょう。
モーゲージも今年に入ってからすごい勢いで上がっています。30年固定の金利は、去年7月20日で2.78%だったのが、今年の同じ日付では5.54%まで上昇しています。
例えば700Kの物件を購入するのに200Kを頭金にして500Kのローンをすると仮定した場合:
金利:2.78% 毎月の支払額 $ 2,049.16
金利:5.54% 毎月の支払額 $ 2,851.51
そんなに違うんだ! と思いますよね。
確かにハワイの不動産売買もスローダウンしてきています。今まで戸建の良い物件には数十件のオファーが殺到していたのが、そういうケースは無くなってきました。また売れるまでの日数、在庫の数も少しづつ増えてきています。
そんな中、レンタル用のコンドミニアムが意外に売れているようです。インフレで家賃も上がっています。コロナ前の2019年から2022年にかけてハワイの家賃の上昇率は12.6%だそうです。元々家賃の高いハワイでそんなに上がっているのか、と驚きましたが、大家さん側から見るとそういう利点もあるんですね。
ポストコロナ、これからハワイ不動産価格がどう動いていくかは不透明ではありますが、一時期の加熱ぶりが落ち着き、ちょっと落ち着いて探せるようになるのかな、と思います。金利は確かに高いのですが、過去のレートを見ると、今もそんなに悪い数字ではないことがわかります。また、金利が将来的に落ち着けば、その時にリファイナンスをするという選択肢もあるかもしれません。
参照:https://fred.stlouisfed.org/series/MORTGAGE30US
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ハワイのいまと、これから – コロナ禍で移りゆく不動産事情
2021年12月:2021年の年の瀬に
2021年11月:売却の準備
2021年10月:固定資産税や管理費
2021年9月:低金利で競争加熱
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