不動産レポート2022年7月:戸建とコンドの取引が約23%減少

不動産レポート2022年7月:戸建とコンドの取引が約23%減少

需要の勢いが落ち着くなか
取引の速さは比較的順調

2022年7月、物件の販売取引数は戸建住宅とコンドミニアムのマーケットでどちらも昨年対比22.8%減少。前月と比較すると戸建住宅は12.6%、コンドミニアムは17.3%の減少でした。

ペンディングセールスは昨年対比で戸建住宅31.4%、コンドミニアム26.4%どちらも減少。新規リスティング数も減少し、戸建住宅は昨年同月対比17.7%マイナスの386戸、コンドミニアムは昨年同月対比7.2%マイナスの616戸でした。一方で在庫数については昨年より増加し、戸建住宅は38.8%プラス、コンドミニアムは8.4%プラスという結果に。

戸建住宅の物件販売数の減少はオアフ島のほとんどのエリアにてありましたが、とくに大きく減少があったのは、エヴァプレイン、カネオヘ、リーワードの地区でした。コンドミニアムのマーケットにおける物件販売数は、メトロエリアがとくに大きく減少し、昨年の389戸より26.7%マイナスの285戸でした。

販売提示価格より高値で取引された物件は昨年が70%、前月が62%だったのに対し今年7月は49%でした。また、販売提示価格のフルプライスまたはそれ以上で取引された戸建住宅は昨年同月の79%に対し今年は66%で、こちらも減少の結果となりました。コンドミニアムのマーケットにおいて販売提示価格より高値で取引された物件は37%で、昨年の38%とほぼ同等の数字でしたが、ここ数カ月の範囲でみると減少傾向にあります。コンドミニアム物件で販売提示価格と同等かそれ以上で取引された数は、昨年と前月が全体の62%だったのに対し、今年7月は全体の60%でした。

新規リスティングは月末までに在庫として残ったものが大半で、全体の386戸のうち63%を占める243戸で、昨年の46%よりも多くありました。コンドミニアムのマーケットも同様に月末までに残った新規リスティングが大きなシェアを占め、前年同月が全体の49%だったのに対し、今年は全体616戸の57%である353戸でした。

参考:Honolulu Board of REALTORS®