不動産レポート2022年4月：やや減速しつつ前年の記録を更新
中間価格が先月を下回るも
昨年対比では二桁台の上昇率
2022年4月、前年同月比の物件販売数にやや変化があり、戸建住宅は2.7％減少、コンドミニアム市場においては4.2％の増加がありました。中間価格は戸建住宅とコンドミニアムの両方で、前年より二桁の増加率を記録。今年4月、戸建住宅の中間価格は$1,105,000で前年より19.1％上昇、コンドミニアムは$510,000で13.3％上昇という結果でした。
戸建住宅物件の販売数においては、$1,000,000〜$1,399,999の価格帯で最も著しい増加があり、昨年対比46％アップした一方、$700,000〜$999,999の価格帯の取引は全体の1/3程度に留まり、昨年対比26％の減少となりました。どちらの価格帯においてもエヴァプレインの地域が大幅に占めています。
コンドミニアムのマーケットでは、$700,000〜999,999の価格帯の販売数が前年対比約2倍のプラス101.6%を記録。次いで$1,000,000〜$1,999,999の価格帯が54.8％増加しました。4月のセールスの60％を占めるでメトロエリアが最も大幅に増加し、昨年対比16.5％アップでした。反対にワイパフとエヴァプレインは最も減少したエリアで、それぞれ46.7％と20％ダウンしました。
戸建住宅とコンドミニアム、どちらの市場においてもペンディングセールス数は減少という結果に。昨年と比較すると、戸建住宅の契約数は18.7％、コンドミニアムの契約数は8.8％それぞれ減少してます。
戸建住宅では、ダイヤモンドヘッドとカネオヘの地域にペンディングセールス数の減少が集中し、それぞれ49.1％と53.2％ダウン。同様にコンドミニアムのマーケットでもカネオヘが60％、ダイヤモンドヘッドが48％の減少しました。
新規リスティング数は戸建住宅が昨年対比7.6％減少し、一方、コンドミニアムは2.3％増加しました。戸建住宅はダイヤモンドヘッド、パールシティ、ハワイカイが最も減少が見受けられた地域です。コンドミニアムは、$300,000〜$399,999の価格帯の物件に33.8％の顕著な減少があったものの、$700,000以上の物件において28.5％の増加があり、全体で64.8％増加という結果になりました。
全体的な住宅市場は昨年に引き続きペースを保っているといえ、戸建住宅の平均販売日数は昨年の9日間に対し今年4月は10日間、コンドミニアムは昨年の13日間に対し今年4月は12日間でした。
「金利の上昇と必要資金の高額化に伴い、4月はペンディングセールス数の伸び率減速と中間価格の低下が見受けられました」とホノルル不動産協会会長のチャド・タカスエ氏が述べています。「高需要と在庫不足は継続し、さらなる競争が販売価格を押し上げることになるでしょう」。
参考：Honolulu Board of REALTORS®