不動産レポート2022年1月:新年も高需要が続くオアフ島市場

不動産レポート2022年1月:新年も高需要が続くオアフ島市場

コンドミニアムの中間価格が
最高値の$510,000を記録

2022年の幕開けは、戸建住宅とコンドミニアムどちらのセールスも急激な右肩上がりで好調な滑り出しとなりました。オアフ島における住宅市場の販売数は、2021年1月と比較してプラス28.6%という結果に。戸建住宅の中間価格は$1,050,000。横ばいで3カ月目を記録しました。一方、コンドミニアムの中間価格は新たな記録を更新し、$510,000。前回の最高値記録である2021年8月の$500,000を凌ぐ結果となりました。

戸建住宅の販売数は前年同月比12%増加、コンドミニアムにおいては40.8%の大幅増加です。戸建住宅のマーケットでは、$900,000以上の物件が全体の70%を占めましたが、反対に$900,000以下の物件は昨年比34%ダウンでした。一方コンドミニアム市場では、ほぼすべての価格帯の物件取引数が増えたといえます。とくに$700,000以上の価格帯については、なんと昨年比の3倍に。戸建住宅とコンドミニアムの不動産はいずれにおいても活発に取引が行われており、戸建住宅の販売日数は平均12日間、コンドミニアムは平均14日間でした。

2021年12月と似た傾向として、販売提示価格より高値で受理されたオーバーアスキングプライスでの取引は引き続き多く、戸建住宅では全体の61%を占めました。これは昨年同月比の24%増加となります。コンドミニアムも同様にオーバーアスキングプライスでの取引数は増加傾向にあり、2021年1月が30%だったのに対し今年1月は全体の39%でした。なかでも$400,000〜$599,999の価格帯が最も多くオーバーアスキングプライスで取引が成立しました。

戸建住宅のリスティング数は昨年対比12.3%ダウンでした。1月にマーケットに出された新規リスティングにおいては58%が同月末までにエスクローへ、または売却となりました。コンドミニアムの新規リスティング数は昨年同月比とほぼ同じで、プラス1.1%のやや増加。コンドミニアムの高い需要と販売数が影響し、在庫不足が見受けられる2022年のスタートとなりました。

成約数を意味するペンディングセールス数は、戸建住宅が昨年対比4.3%減少した一方、コンドミニアムにおいては7.5%増加という結果でした。

「販売数は2021年1月を上回る結果だったものの、現在は在庫不足と金利の上昇に直面しており、前代未聞だった昨年の市場を落ち着かせる可能性があります」と、ホノルル不動産協会(Honolulu Board of REALTORS®)会長のチャド・タケスエは言及しています。「しかしながら、限られた在庫数と最安値に近い低金利で住宅市場の高い需要は継続すると考えられ、引き続き物件がマーケットを速いペースで駆け抜ける、競争の激化を目の当たりにするでしょう。」

参考:Honolulu Board of REALTORS®