不動産レポート2021年11月:コンドが戸建てを凌ぐ好調ぶり
順調な最短ペースの販売日数
コンドは9日間の記録更新!
2021年11月、戸建住宅における販売数の伸び率はコンドミニアムの市場と比較すると遅れを取り、戸建住宅物件の販売数が昨年同月対比9.8%増加した一方、コンドミニアム物件は47.7%の大幅増加でした。中間価格は戸建住宅が$1,050,000、コンドミニアムが$500,000で、それぞれの過去最高値記録と同等の結果となりました。
エスクローに進むまでの日数は戸建住宅においても引き続き比較的早い平均11日間のペースを保っているものの、さらに特筆すべきはコンドミニアムのマーケットで、平均9日間という最短記録となりました。コンドミニアム物件のバイヤーは、昨年2020年11月の平均16日間より1週間も早くオファーが受理される傾向にあったといえます。なお、販売価格より高値のオーバーアスキングプライスで取引された数の割合は戸建住宅が61%、コンドミニアムが42%でした。
取引された物件数は$1,000,000〜$1,199,999(118.2%)と$2,000,000以上(114.3%)の価格帯において昨年同月対比の倍を記録。また、地域別にみると、ワイパフのエリアが116.7%、メトロエリアが66.7%の増加という結果です。
コンドミニアム市場では、アフォーダブル物件の$400,000〜$499,999の価格帯が最も多く取引成立し、全体の18%で109件でした。それだけでなく、コンドミニアムの販売数はすべての価格帯において前向きな変化の兆しが見受けられたといえ、とくに$600,000〜$699,999の価格帯においては182.8%という驚異的な増加がありました。
2021年11月の新規リスティング数は戸建住宅物件が358で昨年同月よりマイナス5.5%だったその一方、コンドミニアムの新規リスティング数は639で、昨年同月プラス13.9%の好調な数字を記録しました。
今年全体の数字をみると、販売数は戸建住宅とコンドミニアムいずれの市場においても良好で、戸建住宅がプラス21.4%、コンドミニアムはプラス57.7%の大幅増加となりました。戸建住宅の中間価格は2020年の$822,000に対し今年は$985,000のプラス19.8%、今年のコンドミニアムの中間価格は$475,000で昨年対比プラス10.5%という結果です。
「ここ数カ月は戸建住宅とコンドミニアム、どちらの市場においても横ばい状態ではありますが、コロナのパンデミックが与えた初期波の経済的低迷があった2020年の記録は引き続き上回っています」と、ホノルル不動産協会(Honolulu Board of REALTORS®)会長のシャノン・ヘブン氏がコメントしています。
参考:Honolulu Board of REALTORS®