不動産レポート2021年10月:ホリデーを前に安定の住居市場

不動産レポート2021年10月:ホリデーを前に安定の住居市場

中間価格は戸建てが$1ミリオン
コンド$50万と引き続き好調

オアフ島における住居市場は、例年落ち着きをみせるホリデーシーズンを前に安定を保っています。2021年10月の販売数は前年を上回り、戸建住宅10.4%、コンドミニアム27.3%の増加となりました。戸建住宅の中間価格は$1,000,000で、2021年8月の$1,050,000と比較するとが若干下がった一方、コンドミニアムの中間価格は8月と同等の$500,000という結果でした。

戸建住宅の販売数は、最高値層である$2,000,000以上の物件が前年対比188.2%の急上昇、$900,000〜$1,099,999の価格帯は67.2%上昇。コンドミニアムの市場は、$600,000以上の価格帯が前年比2倍以上を記録し、販売数の大部分を占めたのは$300,000〜$599,999の価格帯でした。販売数の増加はとくにメトロエリアに集中し、今年10月の販売数は343で前年比の139より68.1%増加しました。今年現時点での販売数は戸建住宅が22.6%、コンドミニアムが58.8%プラスです。

提示価格より高値で取引された戸建住宅とコンドミニアムの物件は、それぞれ2020年10月より20%ほど増えています。全体の割合は戸建住宅が62%(236件)、コンドミニアムが41%(251件)。販売日数は引き続き短い傾向にあり、戸建住宅が平均10日間、コンドミニアムが平均11日間でした。

新規リスティングの物件数は前年同月と比較して戸建住宅が1.1%やや減少したものの、コンドミニアムは8%増加しました。在庫は引き続き減少傾向で、戸建住宅は23%、コンドミニアムは39%下降しています。

販売数の増加はハワイファミリーたちのオファーが受け入れられ新たに住居を手に入れたという前向きなサインです。しかしながら、新規リスティング数の減少はホリデーシーズンの到来とともに続き、在庫数の不足は悪化するとみられます。

参考:Honolulu Board of REALTORS®