不動産レポート2024年6月:上半期の住宅販売は安定維持
販売件数
一戸建ての販売件数は前年同月比4%増の258件と小幅ながら増加しました。しかし、6月のコンドミニアムの販売戸数は355戸で、前年比24.5%減と、今年最大の減少を記録。上半期の一戸建て販売は前年同期比6.7%増、コンドミニアム販売は同5.8%減でした。
中間価格
一戸建てとコンドミニアムの中間価格は前年同月比で小幅上昇し、一戸建ては112万ドル、コンドミニアムは53万ドルと、それぞれ6.7%、3.9%上昇しました。年初来累計では、中間価格は1年前と比べ緩やかに上昇しており、一戸建ては3.3%上昇の108.5万ドル、コンドミニアムは2.0%上昇の51万ドルでした。
販売日数
一戸建てのマーケットは迅速に動き、販売開始から売却までかかる日数は中央値で15日間(2023年6月は17日間)でした。これとは対照的に、コンドミニアムは売却に時間がかかり、市場滞留日数の中央値は26日間で、昨年の18日間から増加となっています。
価格帯別の販売数
1月から6月までの100万ドル以上の一戸建て販売数は2023年上半期を上回り、累計で794戸が販売され、前年同期の685戸から15.9%増加しました。コンドミニアムでは、799,999ドル以下が6月に31.8%減少し、前年同期の403戸に対し275戸が販売されました。逆に80万ドル以上の価格帯の販売は19.4%増加し、昨年の67戸に対し80戸が販売となりました。
コンドミニアムの販売件数は、30万~69万9,999ドルが9.9%減と最も減少しましたが、80万~89万9,999ドルは28.6%増の117件(前年91件)と最も増加しました。一戸建て市場の新規物件数は334件、コンドミニアム市場の新規物件数は622件で、それぞれ前年比3.1%増、16.3%増。昨年までの累計では、両市場とも、一戸建ては10.5%、コンドミニアムは16.8%、それぞれ増加となりました。
899,999ドル以下の一戸建ては、昨年6月の30%から19%に過ぎず、97件から63件へと35%減少。買い手の動きは安定しており、6月の新規物件の約65%が月末まで残り、35%が契約済みまたは売約済みとなりました。30万ドルから499,999ドルのコンドミニアムが6月の新規リスティングの3分の1を占め、2023年6月の166件から213件へと28.3%増加。しかし、コンドミニアム購入者の動きは鈍化しており、622件の新規リスティングのうち、月末までに約81%がアクティブ、19%のみが契約または売却済みでした。
在庫数
一戸建てとコンドミニアムの有効在庫はそれぞれ前月比2.0%増、4.7%増と小幅ながら増加しました。一戸建ての在庫は前年比7.9%増の653件でした。有効在庫の主な増加は価格 110 万ドル以上の一戸建てで、前年比 21.1%増の442 件。これとは対照的に、コンドミニアムの在庫は、総販売戸数が若干減少する中、新規物件が増加したことにより、49.2%増の1,729戸と急増した。30万ドルから499,999ドルの価格帯の有効在庫が急増し、リスティング件数は前年比103.7%増の556件と倍以上に増加となりました。
参考:Honolulu Board of REALTORS®