ハワイ不動産レポート2025年11月:強弱分かれる住宅市況

2025年11月のオアフ島住宅市場は、一戸建て住宅の販売が増加する一方で、コンドミニアムの取引がやや減少するなど、強弱が入り混じる動きとなりました。一戸建て住宅の販売件数は前年同月比18.7%増の241件となりましたが、コンドミニアムの販売件数は341件から316件へと7.3%減少しました。
一戸建て住宅の中間価格は、前年同月比1.3%下落し110万ドルとなりましたが、年初来(YTD)の中間価格は3.8%上昇して1,141,500ドルとなっています。コンドミニアムの中間価格は8.0%下落して487,450ドルとなり、年初来の中間価格も0.4%減の507,750ドルとなりました。
価格帯別では、一戸建て住宅は中〜高価格帯で特に好調でした。80万〜89万9,999ドルの価格帯では取引件数が14件から33件へと2倍以上に増加し、200万ドル以上の価格帯でも16件から34件へと大きく伸びました。一方、コンドミニアム市場では10万〜39万9,999ドルの価格帯が最も伸び、販売件数は89件から114件へと28.1%増加しましたが、50万ドル以上の価格帯では前年11月比で22.4%減少し、これが全体の価格中央値下落の一因となりました。
競争環境を見ると、一戸建て住宅では引き続き安定している一方、コンドミニアムではやや緩和が見られました。一戸建て住宅では、27%が売出価格を上回って成約しており、前年(26%)とほぼ同水準でした。コンドミニアムでは、売出価格を上回って成約した割合は9%にとどまり、前年の12%から低下しました。また、売主が受け取った価格の割合(売出価格比中央値)も98.0%から96.4%へ低下しています。
物件の売却ペースは前年同月と比べて引き続き鈍化しています。一戸建て住宅の市場滞在日数中央値は27日(前年24日)、コンドミニアムは40日(前年32日)となりました。
契約中(ペンディング)の件数からは、買い手の関心が引き続き維持されていることがうかがえます。一戸建て住宅では234件から263件へと12.4%増加し、コンドミニアムも328件から340件へと3.7%増加しました。特にセントラル・オアフ(+47.4%)とワイパフ(+63.6%)で大きな増加が見られました。
在庫面では、一戸建て住宅の流通在庫は724件(3.3%減)とやや減少し、特に80万〜109万9,999ドルの価格帯では25.0%減となりました。一方、200万ドル以上の価格帯では在庫が193件から223件へと15.5%増加しています。
コンドミニアムの流通在庫は前年同月比11.5%増の2,284件となり、特に30万〜59万9,999ドルの価格帯で在庫が厚く、1,051件(19.6%増)となりました。売主の動きは全体的に鈍く、新規売出は一戸建て住宅が8.1%減(273件)、コンドミニアムが12.2%減(525件)となりました。
参考:Honolulu Board of REALTORS®