ハワイ不動産レポート2025年10月:一戸建て安定コンド増加

2025年10月のオアフ島住宅市場では、一戸建て住宅の販売は安定的に推移し、コンドミニアム市場では緩やかな増加が見られました。一戸建て住宅の販売件数は前年同月比で横ばいの261件となった一方、コンドミニアムの販売件数は405件から443件へと9.4%増加しました。
物件の売れ行きは、前年と比べると引き続きやや落ち着いたペースとなっています。一戸建て住宅の市場滞在日数の中央値は26日で、2024年10月の16日から延びました。コンドミニアムも同様に、中央値は44日となり、前年の26日から増加しています。
10月の一戸建て住宅の中間価格は、前年同月比5.7%上昇して1,162,500ドルとなりました。年初来(YTD)の中間価格も、2024年の同期間と比べて4.5%上昇し、1,150,000ドルとなっています。一方、コンドミニアムの中間価格は10月に1.9%上昇して535,000ドルとなり、年初来の中間価格は前年と同水準の510,000ドルでした。
価格帯別では、一戸建て住宅の70万ドル〜99万9,999ドルの価格帯における販売件数が、前年から18.9%減少しました。一方で、190万ドル以上の高価格帯では販売件数が31件から43件へと38.7%増加しています。これら高価格帯の取引の約70%は、当初の売出価格を下回る価格で成約しており、売主が受け取った金額は売出価格の中央値で94.4%でした。一戸建て住宅全体では、売出価格を上回って成約した割合は25%にとどまり、前年10月の31%から低下しています。
コンドミニアム市場では、価格帯の両端で取引が活発化しました。29万9,999ドル以下の価格帯では販売件数が50.0%増の69件となり、70万ドル以上の価格帯でも105件から127件へと21.0%増加しました。売出価格を上回って成約したコンドミニアムは全体の10%で、前年の17%から低下しています。
売主側の動きも前年よりやや活発となり、一戸建て住宅の新規売出物件数は前年同月比3.7%増の309件、コンドミニアムは7.4%増の641件となりました。特に200万ドル以上の一戸建て住宅の新規売出はほぼ倍増し、当月の新規売出全体の約4分の1を占めました。この価格帯では、新規物件数が前年の43件から75件へと74.4%増加しています。
コンドミニアムの新規売出は一部地域で減少したものの、メトロ地区、マカキロ、ハワイ・カイでの増加が全体を押し上げました。在庫面では、一戸建て住宅の流通在庫数は前年に近い水準でしたが、地域差が見られ、ハワイカイ(51.7%増)とカネオヘ(20.3%増)で特に大きな増加が記録されています。コンドミニアム市場でも、多くの価格帯・地域で選択肢が増え、マカキロでは在庫が186.7%増、ワイパフでは100.0%増となりました。
月を通して住宅ローン金利は低下傾向にありましたが、買い手の動きは限定的でした。契約中(ペンディング)の件数は、一戸建て住宅市場で4.0%増の260件、コンドミニアム市場で1.3%増の323件となりました。
参考:Honolulu Board of REALTORS®